宮崎県伝統工芸士の作品で、本漆による「太刀盛り」、本蝋仕上げ。天柾一枚板の本榧卓上碁盤です。明るく均一な色あいで上品なおとなしい木味。天面の柾はやや揺れがあるものの、緻密で目が揃っています。天面の隅にフシの名残りがありますが、キズにはなっていません。また、木口・側面に裂けがありますが、15年以上の自然乾燥で落ち着いており広がる心配はありません。厚みが2寸9分もあり、風格を感じさせる本榧卓上碁盤です。
天面
左下隅にフシの名残りがあります。
天面アップ
木口
逆木口
右端にとても小さい裂けがあります。
左側面
中央上部にフシの名残りがあります。
右側面
複数の裂けがあり、蝋で埋めて補修しています。
裏面
自然乾燥10年以上
本榧の乾燥期間は1寸1年と言われていますが、当店では足付盤・卓上盤に関わらず、独自の技術で10年以上自然乾燥した榧材を使用しております。将来的な割れや反りを生じにくくするためには、長い年月をかけてじっくりと乾燥させることが重要です。